乙女チップス
カワイイもの、古いものを集めた乙女派ウェブマガジン
ヴェルナークレムケによる黒猫カーター

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『ヴェルナークレムケの世界 ダスマガジンと黒猫カーター』より。Copyright ©Werner Klemke

京都を旅行したとき、お約束の恵文社一乗寺店に立ち寄りゲットしたのが、ヴェルナークレムケの世界 ダスマガジンと黒猫カーター』(定価1,260円)。

これは、旧東ドイツ時代のベルリンで創刊され、現在ではそのバックナンバーをそろえるのが困難な娯楽雑誌『ダスマガジン』(現在も発行中!)の古い表紙を集めたり、そこで活躍していた画家ヴェルナー・クレムケを特集したり、表紙に住み着いてしまったマスコット的存在・黒猫カーターを紹介したりしている冊子。

東ドイツの雑誌というと堅苦しいイメージがわいてしまうが、ユーモラスだったり、ちょっとエロティックだったり、脱力だったりするクレムケのイラストは、東欧っぽい温かみや素朴さとデザイン性が融合した味わいがあり、堅苦しさとは対極にあるものだ。

ヴェルナークレムケの人気は近年日本でも高まり、2005年には、東京のユトレヒトと、京都の恵文社一乗寺店という、ふたつのこだわり書店において「黒猫を探せ!クレムケの世界 -ダスマガジン表紙展」という展覧会まで実施されている。

冒頭でご紹介した冊子は、その際に作られたものなのだ。現在でも、恵文社一乗寺店のオンラインストアで購入可能なので、カワイイものファンの女子はゲットすると良いでしょう。

Copyright ©Werner Klemke

『ヴェルナークレムケの世界 ダスマガジンと黒猫カーター』より。Copyright ©Werner Klemke

クレムケの展覧会を企画し、この愛らしい冊子を日本でリリースした山田庸子さんは、ドイツを拠点に活動後、現在は東京在住。ピエブックスから『ドイチュラント ドイツあれこれおしながき』や『切手で旅するヨーロッパ』など、雑貨好き乙女にはたまらない本を上梓されている(この切り口、本当にたまりません…)。

山田さんのウェブサイトのキャッチコピーには、「隣国フランスの洒落っ気とチェコやポーランドなど東欧の素朴さの間に挟まれた、ドイツの日常文化をお伝えします」とある。

「フランスのお洒落、東欧の素朴さ」ってつまり、日本の女性が大好きな要素! もうこのコピーだけで心が震える乙女は多いのではないだろうか。

クレムケによる黒猫カーターのイラストを眺めていると、フランスのお洒落、東欧の素朴さ、そしてドイツのシンプルデザインがミックスされているような気がする。右に引用したのは、『ダスマガジン』10周年記念のイラストだが、すごく素朴でお洒落でかっこいいではないか。

そんな黒猫カーター、日本でもクルテクぐらいのブレイクを狙えるのでは? と思うレベルなので、これからも応援したいと思います!

ヴェルナークレムケ日本公式サイト

ベアハント 山田庸子さんのサイト。ドイツ情報満載。

恵文社一乗寺店オンラインストア


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