乙女チップス
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ああ、美しい日本のご祝儀袋

rimg0018結婚式に招かれたのでご祝儀袋を買いに行く。

最近ではコンビニや100円ショップでも買えるご祝儀袋だが、なんとなく違うタイプのものが欲しくなり新宿伊勢丹へ。

正直言って、それほど凝ったものが欲しかったわけではないが、文具店にずらりと並ぶご祝儀袋のあまりの本気さに、選ぶこちらもいつしか真剣勝負に。い、いつのまに日本のご祝儀袋はこんなにデザイン豊富になっていたのだろうか?

新宿伊勢丹六階にある文具店は、お世辞にも大きな面積を誇る大店舗ではないが、それでもご祝儀袋だけで50種類ぐらい並んでいただろうか? 赤、白、黄色、金、銀、パール……というか、色も柄も装飾も幅広く、どれも甲乙つけがたく美しい。こんなに美しい紙小物の芸術品を、結婚式のときだけに使うなんて惜しくなる。

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ご祝儀袋は、結び方にも意味があるのも、美しいなぁと思う。

輪と輪が複雑にからみあって、簡単にほどけないように結ぶことで、いつまでも仲良く一緒に…、という思いを伝えたり、袋の裏側は、上半分の上に下半分を折重ねて、「上昇する気持ちを表す」 とか、誰かを思いやり心を尽くし直接的ではなくそれを伝える。そんな奥ゆかしい文化ゆえ、ご祝儀袋はどんどん美しく、華麗に進化していってるのだろうなぁ。

「おくりびと」がアカデミー賞を受賞したときに、外国の人は日本の死者の送りかたの美しさに感銘したというが、このご祝儀袋だって、外見だけでなく、込められた思いまで世界に伝えたら、きっと賞賛されると思う。こういう思いって世界共通だものね。

さて、さんざん迷って私が買ったのが、右の水色のご祝儀袋(定価480円、税込504円)。

今回は新郎に呼ばれているので、男の子ぽいかなと思いブルーにしてみた。水引きが光の具合で色が変わって見えるパール色だったり、白い薔薇が初々しくて、青い空、さわやかな風を感じる春の結婚式ならではのチョイスにしたつもり。

作っているのは、「MONKU HOUSE」というメーカー。Webサイトは見つからなかったが、大手百貨店や大型文具店に納入しているようで、何人かのブログにも、ここのご祝儀袋が可愛かった! と書いてあった。

結婚式がどんどん地味になり、ご祝儀袋の活躍も少なくなってきたのかもしれないが、実は進化しつづけていた日本の美しい紙小物。

BALSが運営する和小物のセレクトショップ、「J.」(ジェイピリオド)自由が丘店にも、美しいご祝儀袋がずらりと並んでいて、結婚式の予定がないのに買いそうになってしまった。

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<ジェイピリオド店内にて、2009年4月18日>

はぁ、なんて美しいのでしょう。どれもJ.がプロデュースしているらしく、デザイン、素材ともに目を見張る完成度。中には紙ではなく、手ぬぐいでラッピングされたご祝儀袋もあって、本当に結婚式の予定もないのに欲しい!

ちなみに、蝶結びになっているのもとてもかわいいけれど、結婚式には向かないそうなので、出産・進学・入学など、何度繰り返しても良いお祝いにどうぞ。

ジェイピリオド
ただしサイトにはご祝儀袋の情報はなし。それほど利用頻度が高くないご祝儀袋を店頭で大特集していたのは、やはり華があるからなんだろうか。

1 Comment to “ああ、美しい日本のご祝儀袋”

  1. Very good writing. I am glad your posting that. I hope you can accept my apology for my less good English Skills, I am from France and English is sort of new to me. I will bookmark your blog and keep reading.

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