乙女チップス
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パリの編み物ファン注目の新店、リル・ウェゼル

さて、パリ手芸屋さんぽの続き。今回はパッサージュ・デュ・グラン・セール(Passage du Grand Cerf)内に昨年3月オープンしたばかりのリル・ウェゼルをご紹介。

ここは、今回案内してくれた編みラーのAさんがいま最も足しげく通う、毛糸のセレクトと価格帯で評価の高い手芸店。場所は日本にも支店があるパリの有名手芸店ラ・ドログリーからも歩いてすぐなので、はしごするにもうってつけだ。

ファッションに関するマーケティング学校のディレクターを経た若い女性、カリーヌさんがオーナーで、ウール、アルパカ、カシミヤ、コットン、麻、バンブーなどの天然素材にこだわって商品を仕入れている。

置いている毛糸のブランドは、マラブリゴ(ウルグアイ)、カスケードヤーン(ペルー)、ブルーススカイアルパカ(アメリカ)、フォンティ Fonty(フランス)、プラサール(フランス)など。

「ウルグアイやペルーの毛糸は、オンラインでは売っているところはあるけど、実店舗ではうちだけが置いていると思うわ。ネットじゃ触れないけど、うちなら実際に肌触りを確認できるから、それを目当てに来るお客様もいるのよ」とカリーヌさん。


こちらがその珍しい南米の毛糸。さわり心地はうっとりするほどふわふわ。

他とは違う毛糸を仕入れたり、パリの編みラーたちの心をつかむ品揃えのためにやっていることとは? と聞くと、なんと答えはネットサーフィン。手作りファンや編み物ブログなどを巡回して、常にニーズをリサーチしているのだとか。


店の一角にはさまざまな手芸本が並ぶ棚やソファーがあり、ここに来店したお客さまが座って編み物をしながら、わからないことがあったらスタッフに聴いたりしているそう。二階にはミシンの貸し出しスペースもある。


布も少しあり。コットンがメインでリバティやマイケルミラーなどのプリント地が並ぶ


パリで一番古いパティスリーがあったり、昔ながらのお魚やさん、お肉屋さん、八百屋さんなどが並ぶ懐かしの商店街モントルグイユ通り脇にある、1830年代に作られた歴史あるパッサージュに登場した清潔感と若い感性いっぱいのメルスリー。

昔から変わらぬパリの佇まいを楽しめるエリアなので、お散歩ついでにふわふわの毛糸に出会いに訪れたい場所だ。

<店舗情報>
リル・ウェゼル Lil Weasel
Lil Weasel 1 passage du Grand Cerf  75002
火〜土曜 10時30分〜19時

※情報は2011年4月時点ものです。訪れる際には念のため確認を。

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