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2011年イギリスの可愛い切手を振り返る
Categories: かわいい, 紙モノ

E・H・シェパード版プーさん切手のかわいさについてお伝えしてから気づけばもう1年以上。晩秋に届くロイヤルメールのカタログをぱらぱらとめくってみると、今年もイギリスのRoyalmailからはすてきな切手がたくさん生まれたようす。今ではオンラインでは買えなくなってしまったものもあるけれど、ぜひご紹介しておきたいクォリティのものも多いのでざっくりとまとめてみた。

まずは英国でもっとも歴史があり、世界的に有名な劇団「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」50周年記念切手から(4月12日発行)。

歴史ある名門中の名門の劇団なのに、古くささや堅苦しさとは無縁の自由なデザイン。”To be, or not to be, that is the question. “なんていう名台詞が書かれた切手は言葉好きの方へのお手紙にうってつけ。文字好きなので個人的にもぐっときた切手。名言・名文句を刷った切手って、言葉を届ける手紙にはぴったりのモチーフなのに、以外と見かけないもの。日本でも作って欲しい!

続いては、「モダン・デザインの父」と呼ばれ、「アーツ・アンド・クラフツ」運動を主導したウィリアム・モリスの世界を小さな紙片上に再現した、モリス商会創設150周年記念切手(5月5日発行)。

今回切手に採用されたのは、1864年から1901年までにファブリックや壁紙、タイルやステンドグラスなどに使われた歴史に残る “暮らしの中の芸術”たち。日本で使えないのが残念!

ガーリーな切手のあとは、ちょっとかっこいい逸品を。日本では知名度は低いけれどイギリスでは先駆的パイロットとして有名なグスターブ・ヘィメルの切手。イギリス郵政省の初の公式エアメールを運んだ日から100年を記念して発行された(9月9日発行)。

人類の進歩や技術革新への素直な誇らしさが伝わってくるちょっとセンチメンタルな百年前の写真ときりっと強めのイエローの組み合わせがすてき。イギリス初のエアメールの瞬間は、Royalmailにとっても歴史的に意義深いモチーフ。

さて、最後は季節の話題。2010年発行だけど、今年も大人気らしくカタログの冒頭を飾っていたウォレスとグルミットのクリスマス切手(2010年11月2日発行)。

発明家ウォレスらしいこんな機械をイメージした豪華なシートも。

円高プラス紙のため送料も安いので、シールがわりにクリスマスカードに貼りたくなる可愛らしさ。

2012年早々には、児童文学作家として有名なロアルド・ダールのこんなカワイイ切手も発売予定。オリンピック開催も待っているし、来年もイギリスの切手からは目が離せない予感。

みなさま、良いクリスマスを♪

<関連リンク>
ロイヤルメール(英語)

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