イギリスのブリストルというと、一部の人にとっては「音楽の街」という印象が強いという。
ポーティスヘッドやマッシヴ・アタック、トリッキーなど、「ブリストル系」といわれるアーティストを多く輩出していたり、街中にライブハウスやクラブが点在しているからだ。
そんな音楽好きにはたまらないこの街を訪れたのはもう3年前のこと。
と、いいつつ、実は私は音楽にはそれほど強くなく、この旅のきっかけは同行者が熱い音楽ファンだったため。いわば付き合いというか、成り行きというか。なので、せめてもの個人的な楽しみとして、サイトを見てとても心惹かれたリノベーション・ホテルを予約させてもらった。
これがそのホテルの外観。一見するとまるっきり工場のようだが、それもそのはず、このホテルは1700年代のシロップ工場の倉庫だった建物をリノベしているのだ。イギリス国内に15カ所のホテルを持つホテルチェーンの系列で、「Hotel du Vin & Bistro Bristol」というのがホテル名。
このHotel du vin&Bistro、もし私が「Hip Hotels」を編集することが出来たら、ぜひエントリーさせたいすばらしいホテルだった。
受付はこちら。印象的ならせん階段がすてきです。
ロビーにはゆったりとくつろげそうなソファが並ぶ。
ビリヤードルームも雰囲気たっぷり。
客室。茶色と白だけの配色、暗めのライトがとても落ち着く空間。
バスタブつきのシャワールームはとても広かった。
そしてホテルのアメニティ類もとてもカワイイ。もちろん使わずに持ってかえって宝箱に直行。Hotel du Vin & Bistroは、ガーディアン紙が選ぶベストデザインホテルチェーンにも選ばれたことがあるそうで、本当にいちいちセンスが良くて将来家を建てるときは採用したいエッセンスたっぷりだった。
ところで、ブリストルと聞いて音楽の話題を期待していた人のためのプチ情報。このホテルは徒歩圏内にクラブがたくさんあり、夜遊びまで出来てしまうところがさらに優秀だったりする。
たとえば、マッシブ・アタックがオーナーだという噂のクラブ「Tube」もすぐそば。その名の通り、Tube(地下鉄)のような不思議に長細いレイアウトがちょっと面白く、そしておしゃれなクラブ。ほかにも、ブリストル出身のグラフィティ・アーティストBanksyの作品が船体に描かれている船上クラブTheklaなんてのもあり。
まぁ、街をぶらぶらするだけでも結構クラブやライブハウスみたいなものは見つかるので、昼間は↓こんな感じの街だけど、歩いてみるのもおすすめ。
もちろん、音楽に興味がない人にとっても、ブリストルは、コッツウォルズツアーの拠点に出来たり、大聖堂などの観光スポットもあるので普通に楽しめる街のようです。
<おまけ>
ブリストル近郊にポーティスヘッドという町があるので、何かバンドゆかりの音楽的な場所かしらと足を伸ばしてみた。
なんかいろいろ開発中だったり、普通の商店街があったり。音楽との関連性はまったく不明の開発途上の郊外のニュータウンのようだった。観光地じゃないところに行って普通のイギリスの生活を眺めたい人にはおすすめかも?
<関連リンク>
・Hotel du Vin & Bistro *TripAdvisor
・ ブリストル観光案内サイト (英語)
<関連記事>
・山の中の古本王国、ヘイ・オン・ワイ
ブリストルは音楽の街でもあったのか・・。 http://bit.ly/5QQxD5