ひさしぶりにぐっと来た椅子。目黒のクラスカで偶然出会った、古い椅子をリサイクルした矢倉理江さんの作品。
古い家具や廃材、パーツなどに独特の加工を加え、オリジナルの家具やオブジェを作っているという矢倉さんは、拠点がパリとあって、ウェブサイトを見ると、日本よりも海外でよくインタビューされているよう。私も全く名前を存じ上げないまま通りがかりで展示会を覗いて、この椅子のあまりのかわいさにシャッターを切り、そのまま数ヶ月が過ぎた。今頃になって、あれやっぱり欲しいなぁ、どこのブランドだったっけ? などと思ったがどうしようもなくなっていた。
ところが、偶然ネットサーフィンしていて、フィガロジャポンのサイトでこの椅子の作者を見つけることができた。辻仁成じゃないけれど、「やっと会えたね」といいたくなってしまう再会である。
記事によると、このもこもこチェアは、古い椅子に毛糸をぐるぐる巻きつけて作ったのだとか。体温を感じるルックス、なぞの生き物みたいなこの椅子がそばにあれば、猫や犬がいるみたいな暖かさを感じそうで、一人暮らしでもさびしくないかも。
シンプルな家具にも合いそうで、可愛いおばあちゃんみたいな落ち着きも醸し出してくれるし、インテリアのアクセントとしてものすごく欲しくなってくる。このときは展示即売会をしていたそうだが、うっかりしてしまった。またやってくれないかなぁ、矢倉理江展。
こちらのもこもこライトも同じ矢倉さん作。
ああ、なんてカワイイのでしょう。可愛すぎる。
矢倉さんのせいで、すっかりもこもこインテリアLOVEになってしまった私です。