乙女チップス
カワイイもの、古いものを集めた乙女派ウェブマガジン
アート・スピーゲルマンのねずみトート

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ニューヨークの本屋さん、ストランド・ブックストア(Strand Bookstore)。

キャッチフレーズが、「18 miles of books」、並べると29キロメートルにもなるぞ、というぐらいの蔵書量を誇る、アメリカ最大級の有名書店である。

日経新聞のアンケート調査で、この書店のロゴ入りトートバッグが「ニューヨークのお土産」第一位になったこともあり、その切抜きが本店のお土産売り場に日本語で掲げられているぐらいなので、日本人向け観光スポットとしてもご存知の方も多いと思う。

もちろん、書店好きでありトート好きである私は、ニューヨークを訪れたときにストランド・ブックストアを訪れた。

この書店は古書と新刊を両方扱っていて、外には1ドルぐらいの古本がわんさと積まれている。そこへ本好きの人たちが群がっているのだが、なんとなく、この写真を見ていると、古書好きの客層って、世界共通のような気がしてきたり……(笑)。

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ここは48セント!の棚。けっこうプロの方もお宝探しに買い付けにくるんだとか。

さて、そんなニューヨーク屈指の観光名所のスポット情報は、NY Loves Youというサイトに詳しいので(植草甚一や常盤新平、亀井俊介が通いつめていたそうだ)、ここらへんにして、今回はカワイイ方面のお話。

ストランド・ブックストア本店の中を歩くと、アート・スピーゲルマンによるイラストが大きく掲げられている。

アート・スピーゲルマンは、ポーランド系ユダヤ人の難民の家庭に生まれ、ニューヨークで活躍したアメリカの漫画家。アンダーグラウンド・コミック運動の立役者であり、日本で言うと『ガロ』のようなコミック雑誌RAWを創刊し、この雑誌から今も活躍する若手作家が多く誕生している。父親の収容所体験から着想した『マウス』は彼の代表作であり、日本でも翻訳された(詳細はWikipediaを参照)。

翻訳者の柴田元幸もファンで、『ナイン・インタビューズ』の中でアート・スピーゲルマンにインタビューしている。

そんな有名漫画家である彼が、2007年のストランド・ブックストア80周年を記念して作ったのが、以下のトートバッグ。代表作であるマウスと、黒の強いタッチのイラストに、赤いロゴが映えて、すごくかわいい。

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実はこのトート、正直、いつでも売っているものと思い込み、ひとつしか買ってこなかったのだが、あとで80周年記念デザインだと知り、「もっと買ってくるんだった!」と地団太を踏んでしまった。

でも大丈夫! ちゃんとオンラインショップで今でも買えるみたいだ。円高だし軽いから、送料を気にせず日本にいながらこのカワイイねずみのバッグが手に入るなんて、インターネットってやっぱり素晴らしいですね。

・ Strand Book Store

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