この間の奈良ホテルに続いて、またまたコースターの話題。今回はちょっとアンティークなコースターのご紹介。
こちらは先日、神保町の蒐堂(あかねどう)で見つけた「昭和のコースター」。どっさり段ボールに入っている中から好きなように選んで10枚で300円、一枚30円という非常に喜ばしい価格。
喫茶店やお料理屋さん、バーやスナックなど種類もさまざま。かつて出会いのツールとなっていたころの頃の甘い(?)歴史が刻まれた、裏に手書きの電話番号が書かれているものもあったりして微笑ましい。今見てもかわいいデザインのものもあれば、こういうのは時代だなぁ、と思うものもあり。昭和のコースターはなかなか味わい深いのであります。
たとえば、こういう試みのコースターは今はもうないかもなあ、と思ったのが、この「クラブみや」のもの。
誰かのサインが寄せ書きになっているものや、
謎の身体検査風景のイラスト。とても男の人向けのお店のツールとは思えない色気のなさがユニークで、このコースターの誕生秘話というか、企画背景に興味しんしん。いったい誰が考えたのでしょうね。
こちらは↓やっぱりスナックかクラブのものでしょうか? いい名前だね……としっとり声をかけたくなるシンプルで奥ゆかしいデザイン。手書き風のフォントもかわいい。
ビビッドな色も素敵だし、デザインも力強いのが、木版画家・金守世士夫さんデザインのものらしきコースター。これは状態も良かったのでわりに新しいものかもしれません。
インターネットを見ると、こちらやこちらやこちらなど、実はコレクターも多いコースター。これほど時代と場所と空気を伝える記念品は少ないから、集めたくなる気持ち、わかります。
<関連サイト>
・蒐堂
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