またまた写真日記。
パリの主要鉄道駅のひとつ、サン・ラザール駅(Saint-Lazare)の目の前にある老舗ブラッセリー、Mollard(モラール)に行ってきた。
1867年創業(明治維新の頃!)、1989年に正式にパリの歴史的建造物のリストに加えられた、本格的なアール・ヌーヴォーの内装が見どころの老舗。ランチのコースなら、前菜、メイン、デザートのセットが32ユーロぐらいからあるので、骨董品のような美術品のような店内を見たくて、思い切っておでかけしてみた。
イタリアから呼び寄せたモザイク職人、人気建築家に依頼したインテリア……、ベル・エポックのパリって、きっとこんなふうに絢爛で、とにかく豪勢なお店があちこちでオープンした美しい都市だったんだろうな、と古きよき19世紀の都市に思いを馳せる。
サン・ラザール周辺が最もスタイリッシュな場所として栄えた頃の面影を、今もしっかり伝えるブラッスリーの名物料理はシーフード。写真撮影の手伝いをしてくれたりするお店のスタッフもとても気さくで、古風なお店なのに店内は明るくオープンな雰囲気で、ゆったりと食事を楽しめた。
古都パリを訪れた際は、ぜひこの骨董品レストランもお試しを。
・Brasserie MOLLARD(英語)
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