さて、「フォトギャラリー、パリの美しい階段」に続いて、今回は窓特集。
さまざまな時代の建築が現役で頑張っているパリでは、芸術品のような鉄枠や彫刻をまとったうっとりな窓が一杯。
写真でお楽しみください。
■ 錯乱と呼ばれた名建築の窓
パリのメトロのデザインで有名なギマールの代表作、カステル・べランジェの窓。アール・ヌーヴォー全盛期らしい、ぐにゃぐにゃスタイル。1898年の発表当時は「べランジェ」ならぬ「デランジェ」(錯乱した)と揶揄された。
■ ドレープをまとったエレガントな窓
ギマールからもう一つ。16区の”ギマール地区”に点在するアパートメントの、コンクリートのドレスをまとったエレガントな窓。
■ ナポレオンゆかりの雄々しい窓
ナポレオンの墓があるアンヴァリッドの窓。鷹と炎にぐるぐる囲まれた強そうな窓。
こっちは鎧を着ています。
■ アール・ヌーヴォーなレストランの窓
店内もぐにゃぐにゃでアール・ヌーヴォーファンには有名なサンジェルマンにある「Bouillon Racine」の窓。
ガラスのカット、木枠のあしらい、窓の下の鉄の装飾……すべてにおいてシビれる完成度。
参考の店内写真。ランチなら2000円くらいで食べられるので拝みに行くのをオススメ。
■ ヴェルサイユの姫窓
ヴェルサイユの離宮、グラン・トリアノンの窓。ピンクの大理石、貝のモチーフ、ちりばめられた小花。これぞ乙女が夢に描くガーリーな姫窓。
こちらは有名なヴェルサイユ本殿、鏡の間のキラキラ窓。ここまでくれば姫気分も最高潮。
■ エッフェル塔が印象的な窓
モンマルトルの印象的な階段脇にあったエッフェル塔のイラストが添えられた窓。フランス語で「ここに出版社がありました」と書いてあります。
■ 厳粛な気持ちになる大聖堂のバラ窓
ノートルダム大聖堂のバラ窓のステンドグラス。祈りましょう。
※「美しいパリの窓」は、パブーで電子書籍形式でダウンロードも出来ます。このエントリーにない窓もちょこっと入ってます。iPhoneのおともにぜひ。
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