モンマルトルのサクレクール寺院が目の前という、おみやげ屋さんを開くにはうってつけの場所に、とてもロマンティックなアンティークショップがある。1992年にオープンした香水瓶の専門店「ベル・ドゥ・ジュール Belle de Jour」だ。
フランスで香水が広く普及し始めたのは19世紀中頃のこと。最初は実用的に作られていた香水瓶も、次第にバカラが手がけたり、ルネ・ラリックがデザインしたりと洗練されていき、アール・ヌーヴォー、アール・デコなど、時代によってさまざまな煌めきを放つようになる。そんな、ベル・エポックの淑女たちを熱狂させたエレガントな香水瓶たちがここベル・ドゥ・ジュールにはコレクションされている。妖艶な光を放つガラスの小瓶たちがひしめく店内は、思わずため息がこぼれてしまうほど素敵。眺めるためだけにでも足を運んでみる価値あり。
昔のポスターやイラストなどを添えることで、かつての淑女のコスメルームに迷い込んだようなタイムスリップ感を醸成しているディスプレイも必見。
ちなみにオーナー夫妻は、好きが高じて香水瓶専門店をオープンするに至ったいわば「香水マニア」。私がイギリスの名刺作成サイト「MOO」で作った名刺の裏面に「旧朝香宮邸の香水塔」の写真が印刷されているのに気づくや、「これは日本の香水塔?」「セーブルで似たものを見たわ」「デザイナーは誰?」「どこにあるの」などと質問攻め。本当はこちらからお店の由来とか売れ筋とか、いろいろお伺いしたかったのに、あえなく時間切れとなりました……(笑)。
WebSiteもあるようなので、続きはWebで!
<ShopData>
Belle de Jour
7, rue Tardieu 75018 paris, France 【map】
http://www.belle-de-jour.fr サイトは英語表記もあり。コレクション画像を眺めるだけでも楽しい。
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