またまたパリに来ています。
なんかいろいろ取材してじっくり考えて長めのエントリーをするよりも、今回は写真日記的に短くぽんぽん行きたい気分。読み応えはないかもしれないですが、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。
パリは有名店もそうでないお店もどこから紹介していいかわからないぐらい素敵なカフェが多いのだが、まずは超がつく有名店、モンパルナスのカフェ「ル・ドーム（Le Dôme）」を訪れてみた。
ル・ドームはヘミングウェイやフィッツジェラルドなど「巴里のアメリカ人」が集ったという老舗カフェ。1898年オープンでWikipediaにも長文説明が載っているぐらいに有名かつ歴史的なお店だ。このカフェのあるVivan駅まわりは歴史に残る名カフェがぎっしり詰まったエリアで、胃腸の調子さえ良ければ何杯もお茶するなどハシゴしてみるのがおすすめ。
ル・ドームは明るいサンルームになっているカフェエリアと、アール・デコの重厚なインテリアが美しい奥のレストランエリアに分かれている。カフェエリアもかわいいけれど、奥のレストランエリアの内装が、もうため息がでるくらい素敵なので、お茶だけで来店の場合は、トイレを借りる時などにぜひじっくり鑑賞してみたい。
カフェを訪れた有名人たちの写真が並ぶソファエリア。
ステンドグラスがとても美しい
このステンドグラスの窓を外壁から見たところ。このあしらいも可愛い。
しばしのタイムスリップを楽しみ、カフェエリアにもどると、品の良い年配のマダムが、お友達とひそひそ声でおしゃべりをしていたり、おばあさんが一人で来てゆったりと通りを眺めていたりと、とても静かな時間が流れていた。「狂乱の時代」と呼ばれた1920年代に、このカフェでアーティストたちが熱い議論やばか騒ぎに明け暮れていた…と聞いても、もはや想像もできないぐらいシックで落ち着いたカフェ、ル・ドーム。
芸術家のたまり場としての輝きは失われたかもしれないけれど、往時の煌めきを今もじゅうぶんにたたえ、良い年を重ねているカフェ。人生もこうありたいものです。
＜Cafe Le Dôme>
108,boulevard du Montparnasse, Paris, France (map)
